畜養とは他地域から仕入れた天然アサリを栄養が豊富な室津の海で数か月太らせて、旬が来たら海から引き揚げ、販売します。メリットとしましては①手間がかからないこと②最盛期の身入りは地物の天然アサリを大きく超えることなどがあります。しかしコストが高い、夏が越せない、産地が仕入れ先になってしまうなどのデメリットもあります。
公栄水産でも室津畜養アサリの販売が大半になっています
畜養とは他地域から仕入れた天然アサリを栄養が豊富な室津の海で数か月太らせて、旬が来たら海から引き揚げ、販売します。メリットとしましては①手間がかからないこと②最盛期の身入りは地物の天然アサリを大きく超えることなどがあります。しかしコストが高い、夏が越せない、産地が仕入れ先になってしまうなどのデメリットもあります。
公栄水産でも室津畜養アサリの販売が大半になっています
公栄水産では畜養用アサリの仕入れ値高騰に対応するため採卵から販売までを独自で行っています。初めて数年といいうこともありまだまだ試行錯誤の段階ではありますが少しずつ出荷量は増えています。完全養殖アサリは上記の畜養アサリのデメリットをすべて解決できるので、安定供給にむけこれからも試行錯誤を続けていこうと考えています。
室津で掘った天然アサリを親貝として卵を採ります。
親貝に刺激を与え、卵子、精子を吐かせ受精させます。
アサリは春・秋に2回卵をもちますが公栄水産ではシーズンオフである秋に重点的に行います
目視で貝と認識できる大きさになるまでは水槽内で陸上養殖をします。
餌やり、海水交換、ふるいにかけてサイズ選別などやることも多いです。
貝と分かる大きさになったらいよいよ海へお引越し。
アサリが抜けない目の細かいネットに入れて大きくします。成長に合わせて網目の大きなネットに入れ替えたり汚れたら入れ替えも行います。
アサリは本来砂の中に潜っている貝です。
砂の中の方がネットより成長も早いです
砂が入ったコンテナの中にアサリを入れ海に吊るします。
この時期は台風シーズンなので、波風の影響の少ない場所で育てます。
台風シーズンを終えると、より栄養が豊富な漁場へアサリを移します。
ここまでくればシーズンを待つだけです。
同時並行で来年の採卵も行います。
3月ごろからアサリの旬が始まります、コンテナからアサリを揚げ、水槽に入れて砂抜き、最後のサイズ選別を行った後に店先に並びます。